ヤッホー♪けんちゃんです!
皆さんは、「タルムード」という書物を知っていますか?
これは、ユダヤ人の家庭で、親が小さな子どもに絵本のごとく読み聞かせる小話を集めたものです。
ユダヤ人といえば、世界の名だたる偉人を多く輩出していることでおなじみ。ジョブズやザッカーバーグがその代表例です。
そんな秀才たちが子どもの頃、一体どんな話を聞いて学びを得ていたのか、「黄金の冠を被った雀」の話を見ていきましょう。
昔々、ソロモン王が鷲の背中に乗って領国を周遊していたところ、ふと気分が悪くなって鷲の背中から落ちそうになりました。そのとき、雀の群れが通りかかり、ソロモン王の背中を支えて助けました。ソロモン王は感謝して「ありがとう。褒美にお前たちの欲しいものを授けよう。」と言いました。雀たちは群れでの話し合いの末、「ソロモン王が被っている黄金の冠を、群れの雀全員に1つずつ下さい。」と言いました。ソロモン王は、それは良くない考えだと思いながらも、頼み通りに冠を与えました。
冠をもらったことで、雀たちはどうなったのか
その日以来、雀たちは冠を被って空を飛びました。すると、あまりに冠が輝いて目立つので、以前よりも猟師たちの目につくようになってしましました。それからというもの、雀たちは撃ち落とされてどんどん数が減りました。群れが散々なことになって、雀たちはボロボロの状態で、ソロモン王に冠を返しましたとさ。おしまい。
この話から学べる教訓
この物語が何を言わんとしているのか、皆さんはどう考えますか。僕が学んだ教訓は、以下の2つです。
①富を得たとき、それをひけらかすと狙われる。
②分不相応な報酬は人生を狂わせる。
順に見ていきましょう。
①について。現代でも、自称金持ちが見栄のためのブランド品で身を固め、散財しています。そんな愚人に目をつけるのが、詐欺師などです。彼らは言葉巧みに自称金持ちをたぶらかし、お金をむしり取ります。「真の金持ちは質素である」ということを知っておきたいですね。
②について。雀たちが行ったのは、言ってしまえばソロモン王の背中を支えただけです。国を救ったとか、王と並ぶレベルの功績をあげたわけではありません。それにも関わらず、王と同じ冠を手にしてしまった。
このように、人は働きの大きさを超えた報酬をもらうと、思い上がってしまいます。それが長い目で見ると、身を滅ぼすことに繋がるんですね。
まとめ
今回は、「分不相応な褒美をもらい、その上それをひけらかしてしまった雀の失敗」を紹介しました。僕たちも、「足るを知る」心を持ち、道徳心を備えて人生を過ごしたいですね!
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