ヤッホー♪けんちゃんです。
今回は、皆さんがサービスを開発したり売ったりするとき、きっと役に立つであろう考え方を紹介します。
高価格帯の枠を設けることこそが、富裕層ではない人々に安くサービスを提供することを可能にする
飛行機には、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスがあり、多くの人はエコノミークラスに乗りますよね。
ここで、ファーストクラスに乗っている人に対して「憎い〜!」と思うのはお門違いだ、というのが最初の話題です。
ポイントは、「平等を実現させると、困るのは経済的に下の階層の人々。お金持ちが高級サービスを利用するから、庶民は一般コースを安く使える。」ということです。
仮に、飛行機のシートが全てエコノミークラスだったとしましょう。
そうすると、皮肉にも航空会社が得るトータルの収益が、高価格帯のクラスがある場合と比べて少なくなってしまうのです。
これは、「エコノミークラスの料金を上げないと、飛行機を飛ばせない。」ということを意味します。それによって、ファーストクラスやビジネスクラスが存在する場合よりも多く、一般客はお金を払わないといけなくなるのですね。
だから、これからはファーストクラスに搭乗する方を見たら、「ありがとうございます!おかげで安く飛行機に乗れます!」と心の中でお礼を言っても良いかもしれませんね。
ハイスペックとオーバースペックの違いを知ろう
皆さんが、カレー屋さんを経営しているとしましょう。皆さんが作るカレーは、現在90点の味です。
この場合、これから店を大きくしていくにあたって、何を極めますか。
ここで、「90点のカレーを95点にする」ことを目指すのは、収益を上げるという観点からはナンセンスだ、というのが2つ目のテーマです。
当然ながら、店に来るほとんどのお客さんは、カレーの味をジャッジすることに関しては素人です。つまり、「60点のカレーが90点の味になったら気づくけれども、90点のカレーが95点になっても、お客さんは変化に気づかない」のです。90点だろうが95点だろうが、一般のお客さんにとってはどちらも「美味しいカレー」として一括りにされてしまいます。
故に、90点を95点にすることに捧げたあなたの莫大な労力は、マネタイズに繋がらないのです。お金を稼ぐということにフォーカスするのであれば、サービスを一定以上のレベルにした後の立ち回りが重要になってきます。それ以上の品質向上を図っても効果は薄いので、それよりもマーケティングなどにリソースを注いだ方が結果に繋がる、というわけです。
マーク・ザッカーバーグも、「まず仕上げろ。ブラッシュアップはその後にすればいい。」という趣旨の社訓を掲げており、ハイスペック(60点→90点への成長)と、オーバースペック(90点→95点への成長)の違いを知ることの大切さが感じられます。
プレミアムとラグジュアリーの違いを知ろう
高級車として名高いベンツとフェラーリ。しかし、この2車には決定的な違いがあります。それは、「ベンツはプレミアムだが、フェラーリはラグジュアリーである」ということ。
ベンツは、機能という観点から見て、安物の車よりも優れています。これは紛れもない美点です。ただ、一つだけついて回る問題が「競合が多く、チキンレースからは抜け出せていない。」ということ。この、「競合がいる中での最上位」をプレミアムと表現します。
それに対して、フェラーリを機能目当てで買う人はいません。フェラーリの購入者は、「フェラーリに乗ってる俺、イケてるでしょ。」という「権威(=意味)」を買っているのです。フェラーリを買う人は、「乗り心地が良い車がほしい」のではなく、「フェラーリという名前がほしい」ということ。つまり、フェラーリはレッドオーシャンから抜け出しているのです。この「競合がいない中での最上位」を、ラグジュアリーと呼びます。
私たちがビジネスをする上で目指すとよいのは、もちろん「ラグジュアリー」です。プレミアムを勝ち取るには、薄利多売競争をしなければなりませんから。
では、「どうやってラグジュアリーの地位を確立するのか」という疑問について。それに対する回答は、「まずは真似事(レッドオーシャンのビジネス)から始めて、徐々にオリジナリティを形成していこう。」です。いきなりブルーオーシャン、ラグジュアリーを引き当てられる人はいません。ビジネスは1日にしてならず。工夫を継続して、少しずつ自分らしさを確立していきましょう。
まとめ
いかがでしたか。今回話した、
・高価格帯の枠は庶民への救済措置
・ハイスペックとオーバースペックの違いを知ろう
・プレミアムとラグジュアリーの違いを知ろう
は、皆さんがサービスを運営する際に有効な知識だと考えます。ぜひ、これらの考え方を使いこなして、ブルーオーシャンに辿り着いてくださいね。
どうぞよしなに☺️
(参考文献)
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